ナサニエル・ローゼンNathaniel Rosen
ナサニエル・ローゼンは、1948年カリフォルニアに生まれ、判事でアマチュアビオリストの父と、弦楽四重奏を共演しながら成長する。
最初のチェロ教師エレノア・シェーンフェルドの下、6歳からチェロレッスンを始める。13歳で、チェロ奏者グレゴール・ピアティゴルスキーが指導育成にあたる南カリフォルニア大学『音学科特待生クラス』に迎え入れられ、後にピアティゴルスキー師の助手となる。
16歳から、ロサンゼルスの映画や録音スタジオにて演奏を始め、後に、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校のチェロ教授に就任する。オーケストラへの参加は、ネヴィル・マリナー率いるロサンゼルス室内楽団の首席チェリストに始まり、アンドレ・プレヴィン率いるピッツバーグ交響楽団の首席チェリストに就任する。
受賞歴は、1967年キンバー音楽賞優勝、1977年ヌーンバーグ国際チェロコンクール優勝と相次ぎ、とりわけ、1978年第6回チャイコフスキー国際音楽コンクールにおいては、ロシア人以外の演奏家として、またアメリカ人チェリストとして初の金メダルを獲得したのである。。
ソリストとして、世界に名だたる偉大な指揮者と共に、ニューヨーク・フィルハーモニック、ロンドン交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団などと共演する。
チェロ教授として、マンハッタン音楽大学、南カリフォルニア大学、イリノイ大学、サウスメソジスト大学等にて教鞭をとる。
アラスカ・シトカ音楽祭の創始者の一人であり、インターロッケン夏季室内楽音楽祭の芸術監督を務めた他、カザルス音楽祭、マールボロ音楽祭、バーモント州マンチェスター音楽祭など、数多くの室内音楽祭にて演奏する。
過去における来日は、チャイコフスキー国際音楽コンクール優勝後の東京、大阪リサイタル、1966年から1999年の笛吹川国際音楽祭、2002年札幌、2004年清水勝雄メモリアルコンサートにて皇后陛下のご来臨を賜る。
2011年より日本へ移住。日本の本籍地松山にてソロリサイタル、愛媛交響楽団との共演を行う。
山梨県山中湖村にて、「樅楓舎」の“IIDA CELLO”による録音セッションと、樅楓舎主催のコンサートを東京・神奈川・山梨等にて行う。
Wamilesコスメティックス主催のトリオ・コンサートシリーズを東京・札幌・福岡等にて毎年行っている。